だって松田だし。

土曜の深夜に万博からサポバスで帰ってきて、朝起きて報道にひっくり返り、お守りを任されていた風邪気味の娘も連れてマリノスタウンに急行し(ダメ親だ)、どんどん人が集まってくるのを見て、14時半からの下條さんの話を聞き、火曜の練習も見に行って、松田にコールして、頭ぐるぐるしながら考えた。


今回の件は3つに分かれると考えている。

1.中長期のビジョンとチーム作り、強化方針、それらに基づく戦力の入れ替えに対する不満
2.戦力外選手への伝え方、特に貢献したベテランに対する配慮のなさに対する不満
3.予想しない状況となった際の対応(リスク管理)ができていないことへの不満

あと加えるなら、4.お気に入りの選手が戦力外になったことに対する不満 か。


1については、年初の計画と目標がきちんと検証されないまま毎年繰り返されるスクラップ&ビルドという印象が強く不満を持つ人が多いはず。今年は「優勝争い」「ACL出場権」を目標としてファンに対しコミットしていたはずで、何故それが達成できなかったのかを明らかにしていないこと。おそらくは終盤の天皇杯をはさむ4連敗によりACL出場権が絶望になったところでクラブの方針が急転したことは想像に難くない。

2は、今回事前に「直接伝える」としていて、実際に松田は一人目としてそうされたのだからある程度配慮されていたと思うけど、全員に伝える前に報知の報道が出てしまったことによってすべてが台無しになった印象。

3は2によるもので、あの報道が出てしまった時点でクラブは速やかな対処が必要だったはず。そもそもああいう形で情報が出てしまうことを予想していなかったんだろうか。また、松田という選手を切るという判断を下した時点で大なり小なりこういうファンの反応は予想できたと思うのだが、残念ながら社長の文書を読むとそうは思っていなかったと思われる。
下條さんと袴田さんがあれだけ長い時間をかけてくれたのはありがたいことでしたけど。

4はファン個々人の問題。選手は変わってもチームは続くのだから時間をかけて受け入れるしかない。



今年は家庭状況の変化で今までになく試合に行けているので、前回の試合どうだったから今回の試合がこう、という流れがちゃんと見えるのでありがたいのだけど、終盤に至るメンバー構成を見るに「前年度までに浩吉さんが撒いた種に水をやって育てるのではなく、地を踏みならして新しい種を撒きたいんだろうな」と感じていた。

まあそんなことを考えるに、「分からなくもないけど、もっとやり方あったんじゃないの?」という何とも歯切れの悪い結論にたどり着いてしまう。

浦和戦の後にも思ったことだけど、ああいう試合の後や、こういう事態の後、口を開くファンは来続けるが、多くの観客は何も言わず、ただスタジアムに来なくなるのだ。



そんなこんなで、考え始めるときりがない。

だから、一番シンプルに考えることにした。


これまで松田直樹という選手からは、とにかくいろんな事件や問題や、もちろん感動も与えてくれていた訳だけど、それらもひっくるめて
「だって松田だし」
「そっか、松田だもんな」
ということで納得してきた(できていた)。


再契約を求める署名活動については、「他の選手は?」という意見も含めていろいろな見解があると思うけど、

「だって松田だし」

と思ったら全てが納得できたので、そのことだけで進むことにします。彼はマリノスそのものだから。



今回の件については、誰かが言ったことをそのまま受け入れるのではなく、ちゃんと自分の頭で考えることが一番大事だと思う。時間がないけど、ちゃんと考えて、自分なりの信念に沿って行動したいし、みんなそうしなきゃいけない。
マリノスファン同士オープンな場で意見が交わされるというのはここ最近あまりなかったことで、この件がどう進むかはわからないけど、それぞれ思っていることはちゃんと表に出さなきゃだめだなと。




山瀬功治は、ユニ買わない俺が初めてユニ買ってナンバー入れてもらった選手です。フットボールに対する姿勢も含めて、こんな状況になってしまってからで何だけど、好きな選手でした。
火曜日に(今年初めて)ファンサスペースに行ったけど、大勢のファンにサインしている彼を目の当たりにしたらこみあげるものがあり、ちょっとそのまま居続けるのは無理でした。



土曜は栗鼠泣かして、やりきります。
たぶんすっごく寒くなると思うので、防寒具は忘れずにね。